どべっこ祭り
今日は、宮古観光創生研究会の早川さんのお誘いで、遠野ふるさと村に現地視察に行ってきました!
宮古からそこまで遠くないけど、あまり行かない場所、遠野はそんなイメージです。
ジンギスカンを食べに来たか、道の駅の遠野風の丘に寄ったくらいしか記憶にない。(恥ずかしながら河童を釣りに行ったこともありませんが、岩手県民で釣りに行ったことがある人ってどれくらいいるんだろう?)
そして、今回の現地研修のメインイベントは「どべっこ祭り」!
ですが、その前に、曲がり家を見学したり、語り部の民話を聞いたり、 遠野の民俗文化を五感で体感しました。
その後は、早池峰の平倉神楽を見ながら、どべっこ飲み放題の昼食でした!
クセのなくさわやかな味わいのどべっこ、とくにも加熱処理を加えないどべっこは飲み易くてとてもおいしかったです!しかし、飲みやすい反面、アルコール度数の強いのがどべっこの特徴。これまでにも、救急搬送された人もいるとのこと。帰りのバスが心配でしたので、セーブしながら飲みました(笑)(いや、まじで去年の夏に日本酒で派手にやらかしてますので(汗))
平倉神楽の方は、地元の黒森神楽とおなじく山伏神楽ですが、まったく別物で それも面白かったです。囃子の調子、足運び、衣装の色彩とデザイン、神楽幕の色彩と絵柄、獅子頭による身固めの仕方、どれも特徴的で、神楽ファンと熱く語りたいポイントが満載でした!
遠野のさまざまな民俗文化に触れ、美味しい料理とどべっこに舌鼓を打ち、神楽を見て、とても充実した1日でした。また、帰りのバス車内でも、観光創生だけじゃなく、みやっこベースの今後についてもいろいろな意見が出て、あっというまに宮古までついてしまいました。
ということで、「ただどべっこを飲みに行っただけではない」ということを示すべく、今回の遠野ふるさと村視察から感じた観光創生に求められる条件などなど、考えてことを箇条書きですがまとめてみました。
1.観光にかかわる人たちが、地域にかんする知識を十分に有していること。
→特定のジャンルにとらわれないこと、過去~現代、文化(民俗・民具・食・生業…etc.)、産業、気候…etc.。(cf.郷土史、地元学)
2.1が観光資源になりうることに対する自覚。
→「当たり前だから」「普通のこと」「人様に見せるものでもない」という感覚を再考する。
3.観光をライフワークとする人びとの確保。
4.3が一代のみの人材に頼らない世代間継承・世代交代の仕組みづくり。
→将来、3となりうる人びとの育成。
⇒観光資源となるものが、昔の生活文化や口承による民俗などの場合は、今後は非経験者・世代などが担い手になっていく。したがって、伝承する人への伝承が必要となる。=担い手不足・高齢化対策
5.3によって日常生活を営める水準の収入の確保。
→やりがいの搾取としない。
もう1点。
宮古と遠野を比較して、あきらかになった課題。宮古が昔、特に近代以降の生活文化を観光資源とする場合、拠点となる施設・建築物があるのか?新町の東屋は生かせるかもしれないけど、単体で強力な観光拠点にするには相当な仕掛けが必要になりそう。(そういう意味では、崎山貝塚は竪穴式住居を再現して、資料館も新設されて条件は整っている。にもかかわらず、観光の拠点にはなりきれていない。なぜだ?)
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それはそうと、ふるさと村には馬が3頭いたんですが、やはり心惹かれてしまう私でした(笑)
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それにしても、一眼レフで、それも室内で写真を撮るのって難しいな~。