健康で文化的な最低限度の生活
前回ブログを更新してから日が開いてしまいましたね。
あっといまに入社して2週間が経ちました。職場には徐々に慣れてきましたが、まだ生活リズムを確立していないため読書が進まないですね~。漫画を読んでても寝落ちしてしまうレベルです(苦笑)
******
そんな感じでまともに読書をしていないわけですが、そんななかでも最近読んだ1冊がこちら。
柏木ハルコさんの『健康で文化的な最低限度の生活』です。「生活保護」を題材としているこの作品。主人公である「義経えみる」は、福祉事務所に配属された新人公務員でケースワーカーとして生活保護にかかわっていきます。この第3巻では、不正受給と扶養照会が扱われています。
生活保護にかかわる仕組みや制度が、ひじょうにわかりやすく説明されています。生活保護と聞くとネガティブにとらえられ、誤解もいまだに多い現状です。そのような現状があるからこそ、この作品をとおして生活保護への理解が進めばと心から思います。
******
それにしても、熊本地震が心配ですね。
東日本大震災と違い大規模な土砂崩れが発生しており、そのうえ雨が続いていることが気にかかります。また、火山へなにかしらの影響がおよばないかが心配です。これ以上被害が深刻化しないことを祈るのみです。
さて、今回の地震を受けて、東日本大震災からなにが変わってなにが変わっていないのか、ということを考えさせられます。
ひとつはSNSについて。
今回の地震では、3・11よりもSNSでの情報発信・共有が積極的におこなわれている気がします。SNSの場合、情報発信を時間・場所を問わずにおこなえるうえ、情報共有を基本的に無制限でおこなえま。ただし、これは誤報の場合でも、同様に広まってしまうわけです。
実際にツイッターでは、「熊本で朝鮮人が井戸に毒を投げ入れている」といったような内容の投稿がくりかえしおこなわれ、かつそれが拡散されています。いうまでもなく、これは誤報というかデマなのですが、SNSではこのようなヘイトスピーチが横行しているわけです。1923年の関東大震災から93年が経過しても同様のようなことは起こるとは、根本にある差別意識が根強いのか、それともただ単にデマを拡散して遊びたいのか。どちらにしても許せないものです。
そしてもうひとつ気になったのが、消防団の活動について。
テレビ報道のなかでは、消防団も避難誘導や救助作業・避難所の運営にあたっていることが伝えられています。しかし、実際にその映像には半纏の姿がほとんど映り込んでいないことに気が付きます。ただ単に、映像のなかに映り込んでいないだけなのか、それとも半纏を着ていないだけなのか。どちらの可能性もありますが、実際にどのような対応がとられているのか非常に興味があります。
*****
まだいろいろと思うところはあるのですが、十分に言語化できていないのであらためて書きたいと思います。むすびになりましたが、今回の地震で犠牲になった方のご冥福をお祈りいたします。
被災した方々が、健康で文化的生活をいち早く送れますように。